アガツマダイヤペットからリリースされていた、TT系サンバーのモデルで、2011年に発売されました。当時既にサンバーの生産終了がアナウンスされており、その様な中でこの製品が新発売された事に、私も喜びと驚きを隠せず、発売開始直後いの一番に購入したと記憶しています。

ダイヤペットのサンバーのモデルは、元祖・米澤ダイヤペット時代の、100シリーズ・K64サンバー360の郵便車、チェリカシリーズ・K71サンバー360のバリエーション以来の話で、それから後は軽トラックであるサンバーのモデル化など、メーカーとしては考えもしなかったと思います。

そこへ来て2012年をもって、サンバーを最後にスバルが軽自動車の開発生産から撤退と発表があり、スバルに最後まで残った軽自動車として、サンバーが脚光を浴び、一躍時のクルマとなったのが、このモデルが発売された頃と記憶しています。
アガツマでもサンバーの特設サイトを立ち上げるなど、当時のサンバーのファイナル・フィーバーは、一部で盛り上がりを見せていました。

モデルは同シリーズの200系ハイエースと同様、玩具とコレクションの狭間の様な仕上がりで、基本的には玩具を前提とした量産品です。ダイキャスト製のキャビンにプラスティック製の荷台を組み合わせた構造ですが、よく考えてみると、サンバー実車の基本構造をそのままミニカーに採用、モデルとしても『フルキャブとシャシフレーム構造』の、サンバーの一大特徴を採用しています。特にリアのエンジンフードが荷台と離れており、少しオーバーな状態ですが、臨場感に溢れています。

他のディテールもサンバーらしく、他の軽トラとは一味違う独特の雰囲気をよく再現しています。ヘッドライトパーツには彫刻が無く、ドアミラーやワイパーはトイライクな表現ですが、窓枠の色入れ、そして六連星とカタログ仕様のナンバープレートは美しく、また室内パーツはなかなか正確なものです。
反面、荷台はそれなりと言ったとこで、テールランプは全く役不足。赤い点だけで実車のイメージと全く違います。

荷台のリアゲートは開閉可能、そして適当な幌が付きますが、コレクションとしてはオマケと考えた方が良く、私は展示する際には外しています。

アガツマダイヤペットのTT系サンバーには、各種キッチンカー、定番の赤帽専用車、そして限定品として『WR BLUE LIMITED』も発売され、この後順を追ってアップして行きます。

2011年12月発売 発売当時価格 1.600円(税別価格)