懐かしの商用車コレクションから、初登場となる3代目U10系トヨタダイナのモデルで、運送会社仕様としてラインナップに加わりました。

クルマの構造としては、初代から続くセミキャブオーバースタイルを踏襲していますが、先代に比べるとモダンな中にも力強いスタイルとなり、勇み足的な武骨な雰囲気は大幅に軽減されました。ボディバリエーションも更に多彩になり、またスタイルに合わせた力強いエンジンも、大々的に打ち出してPRしていました。

流石にトヨタ車だけあり、1977年の生産販売終了迄に、何度もマイナーチェンジを繰り返し、先代迄はガソリンエンジンが中心だったエンジンも、ディーゼルエンジン搭載車の割合を多くする等、トラックとしての魅力が、モデルライフ中に著しく飛躍したモデルでした。

モデルは1972年以降のタイプをモデル化、恐らく初の標準スケールモデルです。小スケールではトミカが有名ですが、この手の普通のカーゴトラックのモデル化は無く、スタイルとしては本邦初の製品と言えます。また高床式と言うところも大きく評価出来、当時の一般的な運送会社の仕様を、見事に再現しています。イメージカラーのターコイズブルーをそのまま使い、ドアには『らしい』運送会社の名称まで入っているのですが、致命的なミスが『運送会社仕様』となっているのに、何と白ナンバーでドア下部には『自家用』のステッカー・・・これではモグリの違法白ナンバー営業になってしまいます。

モデル全体から見ると小さなミスですが、せっかくモデルの出来が良くても、その1点のミスで興醒めになってしまう、このシリーズで時々現れるツメの甘い、典型的な例のモデルとなってしまいました。

2024年2月発売 発売価格 2.499円(税込み価格)