懐かしの商用車コレクション、前回の最終アップから少しストックが増えて来たので、断続的にアップして行きましょう。

今回は日産バイソンの、本シリーズては定番のバキュームカー仕様です。またバイソンは本シリーズで既に登場した、キャブオール及びクリッパーの兄弟車種であり、且つこの世代のみに存在したレアなネーミングです。扱いは日産ディーゼルで、他の兄弟車種はガソリンエンジンとディーゼルエンジンを併売していましたが、バイソンは販売店の名前通りに、ディーゼルエンジンのみでラインナップを構成していました。兄弟車の中では最後の1979年に登場したバイソンでしたが、1982年の車種統合によりキャブオールとクリッパーはアトラスに、バイソンはコンドル20・30となり、僅か2年程しか存在しなかった、殆ど幻の様なネーミングとなってしまいました。

さてモデルですが、キャビン周りはキャブオール及びクリッパーと変りません。特徴的なフロントグリルの変更により、バイソンとして個性を出しているのは実車と同じです。タンクもこれまでのモデルとは別の物で、気のせいか他の既存モデルのタンクよりも、あっさりと仕上がっている印象です。ボディカラーも適切で好感が持て、また架空の業者名もそれらしい字体で表現しています。

今回の商品名が『日産ディーゼルバイソン』となっていますが、私の記憶が正しければ『日産バイソン』だったと思います。これは解説マニュアルによれば、最近の検索エンジンでは『日産ディーゼルバイソン』として出て来る率が高いらしく、この様な商品名としたとの事です。いつかどこかで、そして誰かが一度ネット上にて記した事が、こうした本来と違った呼称が、堂々とまかり通る様になったと推測される訳で、まさかミニカー業界でこの様な話にぶち当たるとは、正に想定外でした。

2023年12月発売 発売価格 2.299円(税込み価格)