TLVNからまさかの製品化だった、KV系サンバーディアスクラシックが発売されたのは、2021年12月のことでした。先ずはクラシカルアイボリー/クラシカルグリーンの初期のカラーリングで登場、年式も正確に1993年式としています。

KV系のディアスクラシックは、元々長崎ハウステンボスの構内車として開発され、それが一般に好評だった為に市販化に踏み切ったモデルでした。また軽自動車をクラシックタイプにモディファイし市販した最初のクルマでもあり、これ以降スバルの他車種をはじめ、他社の軽自動車は元より、登録車にまでクラシックスタイルは及び、一大ブームの礎を築いたのがディアスクラシックでした。

エンジンは過給機無しのEN07のみ、ミッションは2WDが5FとECVT、4WDは5F+ELでしたが、ECVTは車重が重いサンバーには不向きでトラブルが相次ぎ、後に他社から供給を受けた3ATに変更されました。

ボディカラーは、当初このクラシカルアイボリー/クラシカルグリーンだけで終わる予定でしたが、あまりにも好評が続いた為にカラーバリエーションを追加するに至りました。

モデルは現代のミニカーなので頗る良く出来ており、ディアスクラシックの魅力を完璧に再現しています。一大特徴であるフロントビューはダミーのグリルを筆頭に、寸分の狂いも無くスケールダウンされ配置されています。初期型としてはオプションだったクォーターパネル及びリアのステッカーも表現し、モデルとして華を与える事に成功しています。またドアミラーが別パーツとして付属します。更にTLVファミリーとしては珍しくアクションを持ち、左側のスライドドアが開閉可能、これは『ジオコレ64シリーズ』として、バリエーション展開を前提としたもので、既にそちらの方でも2種類が発売されています。

フロントパネルとカラーリング以外は、ノーマルのKV系ディアスと変わらないので、ノーマルタイプも登場するかと思いましたが、フロントパネルは実車の様に分割式でない事から、ノーマルタイプへの変更製品化は考慮されていない様で、現時点でノーマルタイプのモデルは期待出来そうにありません。

次回から発売された順に、バリエーションモデルをアップして行きたいと思います。

2021年12月発売 発売当時価格 3.080円(税込み価格)