プリンスクリッパーは公共事業でも大活躍し、特に清掃業務での活躍が記憶に鮮明です。今回の清掃車はバキュームカーと並んで代表的な例で、TLVでも早速バリエーションに加えています。

東京都清掃局仕様として製品化、関西人の私でもテレビで見た印象が強く残っている仕様で、夢の島のゴミの山の中を連なって走るこのクルマが、瞼の裏に焼き付いています。また都営バスの美濃部カラーと同系のカラーリングは、大阪市環境事業局の暗いグリーンと比べて、異様に明るく感じたものです。

モデルは単にトラックの荷台を替えただけではなく、清掃車としてのディテールを詳しく再現しています。例えばパッカー部分は動作しないものの、補器やスイッチを詳しく表現していたり、高床トラックではキャップレスだったホイールはキャップ付きに変更、スペアタイヤはキャビンとパッカー部の間にきちんと移動されています。

冒頭にも述べた通り、クリッパーの代表的な活躍舞台のクルマとして、モデルが不可欠だった仕様ゆえに流石に仕上がりと言え、今もってTLVの作業車として傑作の1台だと思います。

2006年11月発売 発売当時価格 1.200円(税別価格)