トミカプレミアムのチェックチェント・フィアット500Fは2018年に登場、既にトミカプレミアムも安定して来た時期に、旧車の外国車代表として発売されました。

日本の360軽に一脈通じる雰囲気は、日本の旧車ファンにも自然に受け入れられるクルマで、イベントでも常連車種としてお馴染みです。クルマの構造としてもスバル360と似通っており、私も幼少の頃から好きな1台で、常に気になる存在でした。是迄に何度かお話している様に、ミニカーとしてコレクションに手を出すと大変な事になる車種で、VWタイプ1とオールドミニと共に、是迄に発売されたモデルの数は天文学的な数に登り、追いかけ出すと泥沼にハマり収集がつかなくなります。よって当コレクションとしては少数派で、近年ではこのトミカプレミアムのみを購入しただけに留まっています。

モデルは『ザ・チェックチェント』と言ったスタイルを持つ、安定した仕上がりを魅せています。スケールも1/45と大きく、各部のディテールや色入れも完璧にこなした良質なモデルです。クリーム色のボディは、このクルマを知る者なら誰もが思い浮かべるボディカラーですが、実は実車のこのカラーは純正では生産されておらず、このイメージは人気アニメ映画の『ルパン三世』の影響に他ありません。このモデルが発売される少し前に、ドリームトミカから『ルパン三世カリオストロの城』の劇中仕様が発売されており、その流れでこちらもこのカラーで発売されたものと思われます。なおドリームトミカと今回のモデルは全くの別物で、ルパン三世はアニメそのままに立体化されているのに対し、こちらは完璧なスケールモデルとなっています。

実車を知る旧車ファンとしては、ボディカラーに不満の残るモデルだったのですが、タカラトミーモール特販として、正調のホワイトのボディカラーが発売されており、そのモデルについては次回のこの項でお送りしたいと思います。

2018年7月発売 発売価格800円(税抜き価格)