トミカの先代コースターのバリエーション中で、特にマイナーと言うか、あまり知られていない仕様が、この移動郵便局のポスクルです。2009年に発売された『郵便車コレクション4』に含まれていた1台です。

地方の簡易郵便局が閉鎖されてしまった地域や災害地域に出向き、郵便局機能を提供するクルマです。 『ポスクル』の名称は一般公募で採用され、『ポストオフィス』と『来る(クル)』を 合せた造語との事で、文字通りやって来る移動郵便局として採用されました。実車は2009年から活躍しており、このモデルの発売時期と一致している為、タイムリーな仕様としてセットの一員に加えられたと思われます。また車種も一致している事もコレクションとして嬉しいところです。

モデルのインプレッションですが、塗装とデザインを変更しただけの単純なバリエーションで、移動郵便局として改装された窓周りや内装等は、特に変更されていません。しかしその雰囲気は上々で、このデザインを施すだけでマイクロバスではなく、移動郵便局と思い込ませる程にイメージを変貌させています。軽い濃さのスモークガラスタイプの風防パーツで、僅かながらも、ノーマルのままの内装が目立たなくなる様に工夫されていますが、出来れば窓部分をイラストシールで、内部の様子の再現があればなお良かったと感じます。

何れにせよ、特装車両が好きなコレクターなら手にしたい1台で、更に希望としては標準スケールにて正調『ポスクル』のモデルが欲しいところです。

2009年6月発売 発売当時価格2,600円(4台セット販売 税及び送料込み価格)