トミカのVWタイプ2のバリエーション中、最も入手が難しいモデルとして、トミカコレクターの間では有名な仕様です。現在の様な格安保険が殆ど無い時代に、結構掛金の高い保険に加入しなければ貰えなかったモデルで、当時は大人の趣味としてのミニカーは一般的では無く、加入者も子供に与えてしまった事が多かった事も手伝い、配布直後からコレクションとして残る事が極めて少ない、希少モデルになってしまいました。

数多いバリエーションを誇るトミカのVWタイプ2の中で、パトライトが装着された仕様は、ドイツセットのドイツ警察仕様とこのモデルのみで、そう言った面からも貴重な存在です。しかもこのモデルは赤いパトライトで、日本の特注品として違和感が無く、その事も人気の1つとなっています。

国産車ならトイライクになってしまう、ルーフの赤十字もこのモデルに関しては違和感が無く、また側面のアリコジャパンのロゴマークもシンプルで美しく、極単純なシンプルなモデルなのに気品が感じられ、現在の大プレミアムも納得のモデルです。

先述べの様に現在では希少なモデルの為、かなり高めのブライスで取引されている様ですが、私は15年程前に、少しチップキズがある事を承知で、当時としても安値で手に入れましたが、それでも諭吉さんが数枚と言う大枚を叩きました。信じられない事にこのモデルには、贋作も存在しているとの事ですが、当コレクションのこの個体は各部の調査から、正真正銘の本物と確認されています。

もちろん当コレクションの殿堂入りしているモデルで、後継者に引き継いで貰うリストに入っている1台です。

1986年10月 アリコジャパン納入 非売品