
懐かしの商用車コレクション、72回目の配本はダイハツデルタのダンプカーで、単なるダンプカーとはせず、酪農業仕様の特殊なタイプとしています。
この代のデルタは既にトヨタダイナと兄弟車種となっており、当シリーズでも同期のダイナが2種類先行で製品化されている事から、目先を変えたラインナップの追加モデルとして、正にうってつけの車種だったと言えます。それに加えて特殊ダンプ仕様と来たら、商用車及び特装車好きとしては、非常に魅力的なモデルと言えます。
先のダイナが良く出来た仕上がりだったので、フロントグリルのみをしっかりと作れば、必ず良い仕上がりになるのですが、そのディテールとバランスは完璧なので、従って非常に出来の良いキャビンの仕上がりとなっています。ダイナと並べてみると、グリルのデザインの変更で、こうもクルマの表情が変わるのかと関心する程に印象が違い、シリーズとして車種のマンネリ化を防ぐ事に成功しています。
荷台は単純なリブで構成されている為、これ以上でもなくこれ以下でもない、新品のミニカーらしい無機質な仕上がりですが、これにウェザリングを加えてみたら現実的になると思います。積荷の『麦稈ロール』は、もちろん艶消し仕上げですが、シリーズ共通の『それなり感』が漂い、ここはサラリと流す程度です。
プラモデルでは、ダイナもデルタも10年以上前から存在していますが、ミニカーとしては、この時代になってから揃うとは思わなかった車種なので、コアな商用車コレクターとしては、製品化が素直に嬉しいモデルだと思います。
2023年9月発売 発売価格 2.299円(税込み価格)