ノーマルの軽トラックをパネルバンに改装し発売されたバリエーションモデルです。軽トラックの派生モデルとして、当然の様に現れた仕様と言え、またトミカとして誰もが欲しいと思っていた郵便車なので、市場に好評をもって迎えられました。

ご覧の様に、ボディカラーはもちろん赤に塗ってパネルバン部分を新製し、側面に〒マークを大きく貼って、当時は普通に街中を走っていた軽郵便車に仕立てた、至極簡単なモデルです。しかしこの日常性が子供建に受け、ノーマルの軽トラックが短期間で廃盤になった後も生産が続き、好調なセールスを続けました。

この個体は、私がワンオーナーで所有し続けて来た生え抜きの1台で、1976年から手元にあります。その為に新しいホイールを履いた最後期モデルです。実は2回目に購入した物で、最初に購入した物は、残念ながら盗難にあってしまい手元にありません。で、お気に入りのモデルであったので、仕方ないので2台目を買う事にしました。当時の我が家の横は比較的人通りが多く、また私の部屋から5歩出たのところに、たこ焼き屋があり子供の出入りも多く、そこから部屋に直ぐに手が届いた事もあり、ちょっとした隙に盗られてしまったと思います。その時は8-2サニーエクセレントと、この郵便車を盗られてしまいました。サニーエクセレントも買い直しましたが、盗られた初期のメタグリーンが既に市場に無く、仕方なくスカイブルーで買い直す事になってしまいました。ミニカーは盗られるわ、母親にこっ酷く叱られるわで散々な出来事でしたが、遊んだ後に箱へ入れて片付けて戸締まりをしておれば、盗難に合う事も無かったと思うと、これは自分を責めるしかなく、この事件以降は部屋の戸締まりを強化する事にしました。

今でもお気に入りの1台なのですが、何となく苦い想い出のあるモデルでもあり、戸締まりしなかった反省と共に、今でも大切に保存しています。

1971年9月発売 発売当時価格 180円