今回のカトーの近鉄新ビスタカー10100系は、レジェンドコレクションとして製品化されたA及びB編成に加えて、通常製品として発売されたC編成のモデルとなります。

先頭車が両側とも貫通扉を持つ、モ10112+サ10212+モ10312の編成です。レジェンドコレクションとは、付属の展示用レールがオミットされているだけて、車両本体は付属品を含めて同様の内容となっており、素晴らしい仕上がりも同様の高水準のモデルです。

購入した状態では、C編成単独ですぐに遊べる様に、両側正面に特急マークが最初から装着されていますが、先述べの様に付属品はレジェンドコレクションと同じなので、中間に入る側の特急マークを貫通幌ごと外して貫通幌だけに変更する事が出来、当然の如く灯火類のON-OFFスイッチも装着しています。モーターはパンタグラフ無しのモ10312号に装着、模型の動き及びバランスとしては、モーターを装着していない、B編成と手をつないで走らせるのが一番自然な遊び方です。

理屈では新ビスタカーだけの3重連で、運行する事は可能でしたが、これは新ビスタカーの終焉時まで見る事は出来ませんでした。引退を目前とした時に、さよなら記念として運行されたのが最初で最後の3重連で、これを最後の花道として、10100系新ビスタカーは次々に引退して行きました。近鉄の悪しき風習故に保存車両は皆無で、歴史的にも語られる2階建て車両が保存現存していない事は、非常に残念な事といえます。

レジェンドコレクションを手にしておれば、絶対に揃えておきたいと言う、完璧さを求めるコレクターにも安心して勧められるモデルです。

2007年発売 発売当時価格  12.100円(税別価格)