ビジネスカーとして圧倒的な地位を誇る、トヨタプロボックスのトミカが今回のお題です。

あなたが今から街中に出て、真っ先に出合うかも知れない・・・・と、言っても過言ではないぐらい、日常的なクルマのモデルです。この日常性は200系ハイエースDXやSKF2系ボンゴと同等の扱いで、あえて取り上げてモデル化する様な車種ではないと言う事が、一般的な評価ですが、嬉しい事にトミカは早くからモデル化してくれていました。

この手のモデルは、何か看板のある営業車としてモデル化され、ノーマル車はなかなか製品化されないのが常で、このモデルも当時のトミー営業車としています。しかし看板は最小限の表現に留まっており、私の様な商用車ノーマルコレクターとしても好感が持てる仕様です。

本体の仕上げは、当時のトミカ乗用車モデルに準じており、実車の性格上リアゲートが開閉可能で、そのリアゲートのウインドウは塗装表現によります。あとは少々ゴツイ目の塗装に、前後のナンバープレートの表現の無い、当時のスタンダードな仕上がりです。

何種類かのバリエーションが、レギュラー品のラインナップ及び特販品で登場しましたが、将来的にはこのレギュラー品のノーマル仕様が、最も評価される日が来るのではと、私は予想しています。それは今現在の街中で普通に見る車種として、何十年も先の『懐かしの1台』となりうると思うからです。

絶版になった事が悔やまれるモデルであり、現行モデルに改装の上、再びトミカのラインナップに登場して欲しい1台です。

2003年5月発売 発売当時価格 360円(税別価格)