カーコレ80の第4弾から、2代目プリンスクリッパーのモデルになります。通常品のカラーバリエーションは3種類ありましたが、今回はダークブルーのモデルで、2代目クリッパーとしては、イメージカラーとも言える仕様です。

TLVでは短尺の低床タイプと高床タイプ、それにバキュームカーと清掃車と、多彩なバリエーションを展開しましたが、カーコレ80ではこの長尺のみで、ボディカラーと積み荷の違いでバリエーションを形成していました。

カーコレ80では、二代目クリッパーとしては初期型をモデル化、このクルマが登場した直後に、プリンス自動車は日産に吸収合併されましたが、フロントのオーナメンドはプリンスのままで発売が続けられました。これは元プリンス系の販売店名を日産プリンスとして残した為で、日産系で売られていた同クラスのキャブオールと区別する事もありました。しかしプリンス系の商用車は設計思想が高く利益率が薄かった事から、後のモデルチェンジで元からの日産系車種の双子車になる事から見て、行く行くは淘汰される運命が待っていました。クリッパーも3代目からはキャブオールと双子車となり、更にダットサン系販売店扱いのバイソンを加えましたが、その後車名が統合されてアトラスとなり現在に至ります。

モデルの出来は非常に良好で、やはりこのダークブルーがイメージにあります。細かなディテールとしては、フロントグリルの『+』のオフセット具合も的確に再現、これは実車を知る者でないと気付き難い部分であり、この再現性の高さには脱帽です。荷台の鳥居の繊細さやアオリの補強の表現も秀逸です。今回の荷台には製材済みの木材が載せられており、12尺車の活躍舞台として、お誂え向きの設定です。

国産トラックコレクターなら、理屈抜きで是非手にしておきたい、安定のモデルと思います。

2007年10月発売 発売当時価格 460円(税別ブラインド販売価格)