
ザ・トラックコレクションのいすゞTX、今回は出光興産のタンクローリー仕様です。2灯ヘッドライトの前期型がベースのモデルで、今も基本的に同じイメージカラーの出光興産仕様は、安定のトラックモデルと言えましょう。
ボンネット型のタンクローリーは、私が物心がついた頃には、かなり数を減らしており、ボンネットバスと共に現役で活躍をしている姿の記憶は薄いのですが、近所にあった風呂屋に燃料を運んで来る、ボンネット型のタンクローリーが、唯一記憶に残る現役の姿です。確か旧いニッサンのボンネット型で青1色に塗られ、今改めて考えると、大手石油会社仕様の中古車を転用したものだったのではないかと思います。
さてモデル本体ですが、先述べの様に2灯ヘッドライトの前期型がベースで、今も変わらない色使いがベースなので、一見したところ感覚的に旧さは感じません。しかし『出光』の字体が旧い等、昭和を思い出させる部分もあり、更に現代のタンクローリーに比べると、幾分小ぢんまりとしているので、やはり高度経済成長期のトラックとして雰囲気満点です。
いすゞTXの出光興産のタンクローリーとしては、4灯ヘッドライトの後期型に改められた、出光興産特注のモデルが存在します。私は未入手ですが、この前期型と好一対のモデルとして、コレクター好みの魅力的な仕様となっています。
Nゲージの建設者としては、道路上を走行する姿の他、昭和のスタイルを持つ、角地の小さなガソリンスタンドを作り、地下タンクに補充中のシーンを再現したく思い、やはり昭和の風景を愛する者にとっては外せない、懐かしい昭和のトラックのモデルです。
2005年7月発売 発売当時価格 420円(税別ブラインド販売価格)