ブレキナ製VWタイプ2のセットとしては、比較的早い時期に登場した物で、1992年に発売されました。7台のT1がセットされており、ランダムな内容になっています。

そのセット内容はモデル7台を基本に、T1の歴史とこの当時迄のモデルバリエーションを網羅した、小冊子が同梱されています。

ではモデルをボックスにセットされた順に写真を並べたので、上から順に紹介しましょう。

1番手はお馴染みのサンバ・バス23窓です。このラインナップにおいては、ちょっと場違いな乗用仕様ですが、本セットにて初めて製品化された仕様で、ドイツ語で『今回の特別仕様』としています。この後に膨大なバリエーションが登場する、ブレキナのサンバ・バスですが、その原点がこのモデルと言う事になります。

2番目はドイツ語で『小型バス』とされた、恐らくコンビのデモカー仕様です。ブレキナのバリエーションとしては、特に珍しくないVWのデモカーですが、このレタリングは本セットのみでしか見られません。

3番手はデリバンのサービスカー仕様です。私には何のサービスカーなのか、分かりませんが、モノカラーに淡々と事務的に書かれたレタリングが、配送仕様として明解なモデルです。

4番手はこれまたお馴染みの消防車仕様。海外の消防車には民間の会社もあるので、これがどの様な仕様なのか不明ですが、実在していたであろう、シンプルなバン型消防車をブレキナらしく。しっかりとモデル化しています。

5番手に控えているのは、ドイツらしいビールの運搬車。聞くところによるとドイツのビールは、常温で飲むのがスタンダードとの事で、ドイツ人が日本に来て旨いと驚くのが、よく冷えたビールとの事です。話がそれましたがVWのご当地の商用車として、決して外せない仕様です。ビール好きの私としては、日本のビールメーカーも特注品として企画してくれないかなと思います。ブレキナは数十台から特注に応じてくれますから。

6番手はエクスポート仕様としか解説が無いデリバン。ダブルバンパーを装着している事から見て、代表的な輸出先であった、アメリカ本土仕様かと思います。地味な色使いながらも派手なデザインで、宣伝効果抜群のインパクトの強い商用車です。

最後の1台はドイツ語で『世界で活躍した』と紹介されている、サファリーデザインの仕様です。旧いアフリカを舞台とした映画を見ると、都市部のシーンによく映っているゼブラカラーです。カラーリング以外に、動物が接触する事の対策として、スペアタイヤがフロントに装着してある事が特徴で、モデル映えする仕上がりが楽しい仕様です。

当時としても楽しいセットと思い、その場で即購入したのですが、あれ以来同じセットを見た覚えが無く、ブレキナのセットは少量生産なので、今となっては買っておいて良かったと思う、VWタイプ2コレクターとして、所有する事が嬉しいセットです。

1992年発売 発売当時価格 7.500円(税別価格)