
トミカ標識セットの三菱ふそうエアロクイーンは第4弾で初登場、メーカーのカタログカラーでモデル化されました。トミカのプロトタイプは初期型のMS9系ですが、今回の標識セットでは、最近のMS0系のカタログカラーでモデル化、基本的なボディは変わらないので、リアルなスタイルを再現出来ています。
トミカのエアロクイーンは、2000年に発売されたMS8系からモデル化されましたが、まずはカタログカラーで発売された事に、バスコレクターとして驚いたと記憶しています。それまでは、観光バスならハトバス、高速バスなら国鉄ハイウェイバス、路線バスなら都営バス、ちょっと目先を変えても、エアーポートリムジンバス、或いはフリーのカラーリングと、誰もが異論を唱えない仕様を、無難に製品化されて来ました。MS8系エアロクイーン以前の、トミカにおけるカタログカラーのバスと言えば、日野RJ172AAレインボーしか思い浮かばず、大型車ではMS8系エアロクイーンが初だったと思います。
この様なある意味特殊とも言える、バスのメーカーカタログ仕様が製品化された背景には、近年になって急激に増えて来た、バスマニアの存在がクローズアップされて来た事があり、私の様な40年来のバスコレクターから見れば、嘘の様な状況であり、またバスコレクターか変人扱いされていたあの頃から考えると、まるで夢の様な時代になったと感じます。
増してや今回のモデル様に、トミカと言えども食玩扱いのシリーズ中に、バスのメーカーカタログカラーが含まれる事など、夢のまた夢の様な話で、ミニカーコレクションの世界も本当に変わったもんだと、この標識セットのMS9系エアロクイーンを見ていると、つくづく思ってしまう次第です。
2021年4月発売 発売価格 550円(税込価格)