昨日アップしたY31系セドリックのタクシー仕様で、公用車セットに入っていたモデルです。

トミカのタクシーは、クラウンやセドリックのノーマル車が、セダンで製品化されていた1970年代は、実車に近いスタイルでモデル化されていましたが、1980年代後半から、これらの車種がパーソナル向けのハードトップでモデル化されると、タクシーも同調したかたちとなり、法人タクシーとしては、あまり現実味の無いモデルが多くなってしまいました。もっとも、元祖ダイヤペットにあった様な、2ドアハードトップのタクシーこそ見られませんでしたが、トミカのタクシーが玩具向けに振られる第一歩だったと言えます。

Y31系セドリックも、そのセオリーに従い、レギュラー品としても、ハードトップの法人仕様で登場しましたが、私は現実離れした仕様には興味が無く、購入は見送っていた次第です。

このモデルは公用車セットの一員として入手した物で、実際はセット内の他のモデルが目的でした。レギュラー品と同じ法人仕様ながら、仕様が異なっています。かつてのトミカのタクシーは、適当なツートーンカラーでしが、この頃にはカラーリングのみは、リアルなスタイルとなっており、これはこれで、この時代のタクシーとして、適切な仕様と言えると思います。

後にトミカのハードトップがベースのタクシーは、実車に近い個人タクシー仕様にシフトされるなど、コレクターも納得のモデルが見られる様になり、決定版としてクラウンコンフォートのモデルが登場、更に日本のタクシーとして標準となりつつある、ジャパンタクシーも製品化されましたが、タクシーコレクションの面白味と言う面から見ると、非常につまらなくなって行きそうな予感がしてなりません。

1988年4月発売 発売当時価格1.280円(4台セット価格)