
サクラのバスシリーズ、当コレクションに残る最後の1台は、東京遊覧観光の代表であるハトバスです。これもバスの玩具としては昔からスタンダードな製品で、当然の様にこのシリーズでも製品化されています。
もちろん観光タイプをベースに、黄色1色の時代をモデル化、それらしい仕様に仕立てられており、玩具のミニカーとして十分です。
バスマニア目線で見ると、バス本体のプロトタイプである、この三菱ふそうB906Rと全く同じスタイルは、私の記憶の中ではハトバスには存在せず、あくまでもハトバスタイプという事になります。
しかし、1970年代後半の定期観光バスのイメージとして見ると、標準デッカーの傾斜角度の付いた窓等、誰もが思い浮かべる昭和の観光バスで、それなりの雰囲気はあります。
最後に、サクラのバスシリーズはコレクターの話題にも殆どのぼらず、今となっては歴史に埋もれた忘れ去られたミニカーです。しかし今改めて見ると、ブリキ玩具とミニカーの狭間の様な珍しい存在で、製品の構成やシリーズのあり方等、興味深いものがあります。
その為、手元に幼稚園バスのみが無い事が悔やまれ、シリーズとしてコンプリート出来ていないのが非常に残念です。
今更高価なプレミアム価格で、幼稚園バスを買おうとは思いませんが、もし安値で買える機会があれば、その時は手に入れたいと思います。
1980年発売 発売当時価格500円

