
Yahoo!ブログ初期にアップしていた元祖ダイヤペットのモデル、スバル車も数少ない550軽のモデルから、KG系のレックスコンビです。
KG系のレックスは1986年に登場し、まだ4ナンバー車が主だった為に、スポーティーモデルも、バンであるコンビにラインナップされていました。エンジンも先代から受け継いだ2気筒のEK23型を3バルブ化する等、リファインされて搭載されていましたが、ライバル達が次々と3気筒化される中で商品的な価値が薄く、新しいボディにスーパーチャージャーや、新世代のベルト式AT・ECVTを搭載しても、根本的な魅力が乏しい様に思われました。
しかし、これには大きな訳があり、この頃既にスバルでは軽自動車用の4気筒エンジンの開発に着手しており、それが故に2気筒エンジンを最大限にリファインし、暫くの間凌ぐ事になります。
そして1989年に4気筒のEN05型を搭載したレックスを発売しましたが、この後1年程で軽自動車の規格が変更され、排気量が660ccに拡大されるのを見越しての事だった事から、スバルの軽の4気筒化は急務だったと言え、かくして1990年にEN07型660ccを搭載した、レックス660が発売されます。
しかしこれが最後のレックスとなり、1992年に、高品質の軽自動車・ヴィヴィオにFMCされ、レックスは発展的に消滅しました。
モデルは激動だった3代目レックスのVXスーパーチャージャーをモデル化、リアシートの表現からレックスコンビですが、商品名には記されていません。スケールは1/35で、元祖ダイヤペットの550軽共通のものです。
前回アップした、ミラTR-XXとは違った下請け会社の製品で、全体のニュアンスが違っており、同じ様なスタイルと装備ながら、このレックスの方が良くまとまった仕上がりです。
一番誉められるのは、開閉部のギクシャク感が無いところで、閉めた時のガタつきも殆んど認められず、側面のステッカーも貼り付けた後に、ドアの切り込みを入れた様なので、妙なズレも見られません。灯火類は別パーツ或いはステッカーにて簡潔に表現、特にヘッドライトは一時的に流行ったイエローのタイプとなっており、当時を思い起こす懐かしいものです。
なお、このモデルは元祖ダイヤペットの最終期に、SVシリーズに改装されて発売が続けられました。
様々な新機軸を次々に投入された、3代目レックスですが、実際はスバルが低迷期のクルマなので、こうしてモデル化された事が当時でも嬉しく、発売当時に梅田のキディランドにてこの2色を揃って購入し、これまでワンオーナーで所有して来た物です。今後もスバル車コレクションの重要なモデルとして、大切に保存したいと思います。
1986年1月発売 発売当時価格1.000円