
13台を格安で購入した玩具の中で、関東トーイのようちえんバスとともに、私の目的だったモデルが、このアサヒ玩具の2代目いすゞエルフの高所作業車で、以前から欲しかったモデルです。
このモデルのシリーズは、子供の頃からデパートや玩具店で何度も見ていたのですが、小学生になる頃には、ダイキャストミニカーに夢中になっていた為、当時の私の中では流す程度の存在で、そう欲しくはなかったのですが、近年になってこの出来の良さ、特にキャビンの素晴らしい再現性が気になり、探していた次第です。
キャビンは、ミニカーでも多く製品化された、2代目エルフの中でもベストに感じ、フロントグリル、ウインカー、ウインドウの位置及び大きさ、全てのバランスが完璧で、スケールモデル化の改造を施しても、十分レベルアップに耐えられると思える、素晴らしい仕上がりです。
様々なバリエーションの中から、今回見つけた高所作業車は、そのアクションがダイナミックな為、子供達にも人気だった作業車です。
後年の同種の玩具では、子供受けする様に派手なデザインが施されていましたが、このモデルはスケールモデルを玩具に適応した様な、実直な仕上がりに好感が持て、今の目で見ると十分コレクションするに値すると思います。
スカイマスターを操作する大きなレバーや、パトライト等に、玩具としての性格が見受けられますが、それも許容範囲とし、全てが私の心を掴んでいるモデルです。
また、初期のアサヒ玩具製という事もポイントが高く、このシリーズはアサヒ玩具が消滅後、他社に金型が移り、21世紀の足音が聞こえる頃まで販売が続けられた、ロングセラー品でしたが、その頃には2代目エルフは街中から、殆んど姿を消していました。
今回この様な元箱付の素晴らしい個体に出会え、素直に嬉しいのですが、バリエーション中で本命である、コンテナトラックがますます欲しくなり、この高所作業車を入手したばかりに、コンテナトラックを求めての、また新たな旅路が私の中で始まってしまった様です。
1975年頃発売 発売当時価格不明