車体の形がまとまったので、電気機関車の模型として大切な、パンタグラフに着手します。

オリジナルのパンタグラフは変形している上に、もう分解が不可能なので、代わりになる物を考えていましたが、本格的なHOゲージ用のパンタグラフを使うと、妙に立派になり過ぎて

アンバランスさが目立ち、大雑把な出来の外観に似合わず、これは困ったと思っていた時、

ジャンクボックスから、同世代の永大製と思われるパンタグラフを発見、これを利用します。

実車と異なるフリーのディテールですが、当時は共通で使っていたと仮定すれば納得がゆき

何よりもこのキットにベストマッチで、同等のつり合いが取れるのが一番お似合いと思います。

 

 

元のパンタグラフ台と取り付け孔が微妙に違うので、サフ吹きの後ですが孔を作り直します。

元の穴をランナーと瞬間接着剤で埋めた後に、現物合わせで穴をあけ直して整形します。

そして今一度、加工部分を中心にサフ吹きを施し、次に備えて元通りに仕上げておきます。

 

パンタグラフはシルバーに塗装しますが、このパンタグラフはポリプロピレン樹脂製なので、

このままでは塗料をはじいてしまうので、プライマーで下地処理を施してから本塗装をします。

シューの部分は金属製なので、一旦外してから金属用のプライマーを塗っておきます。

シルバーに塗る事により、当時の最新型ハイテク電気機関車の雰囲気を強く表現出来ます。

 

車体もこの時点でピンクサフェーサーを吹き付け、この電気機関車の気配を感じ取れる、

その様な状態に一歩近づいた雰囲気で、一体感がより強調された具合になって来ました。

 

塗装の終わったパンタグラフを載せて仮組みし、レール上に置くとこんな雰囲気になります。

実際にパンタグラフを装着する時には、まだまだ細かな調整が多々必要ですが、本塗装も

ピンク色なので、ピンクサフェーサーだけでも、十分完成時の状況を彷彿させるイメージで、

これから先に数知れず起こるであろう、苦難の前の一時的な安堵感が感じられます。

 

                                                  つづく・・・