キャビンのウインドウ類は、元のパーツが殆ど使い物にならないぐらい、黄色く変色しており

再利用は不可能と判断し、全てを新製する事にしましたが、問題は原形に近くするには、

どの様な手段、及び材料でウインドウを作るかという事でした。原形は、かなり厚いパーツで

それを再現するに当たり、せんべい師匠のレーザーカッターのお世話になる事にしました。

果たして切って頂いたパーツは、元のパーツに近かったのですが、材質が少々弾力性に欠け

特にフロントウィンドウは、真ん中が浮き上がってしまう程、うまい具合に収まりません。

そこで、せんべい師匠から、鉄道模型工作用の新透明プラバン、『キャブロイド』という材料を

提案して頂きました。これは0.25mmと大変薄いのですが、折り曲げても白濁しない為に、

カーブの付いた面積の広い部分でも、ジャストフィットしてくれる、素晴らしい優れものです。

もう一度無理を言って、せんべい師匠レーザーカッターで、各パターンに対応可能な様に、

数種類に分けて、それぞれのウインドウをカットして頂き、組み合わせて使用します。

仕上りはご覧の通り、結果的にはアップデートしたウインドウになりましたが、非常に良好で、

特に、ドアの窓は、ドアベンチレーターとの違いも、実感的に表現する事に成功しました。

 

 

 

フロントウインドウの、内側のワイパーに当たる部分を黒で塗りますが、これは元のパーツの

面影を残しておく為と、内側から見た時、より実感的に見える様にする為です。

次に最小限必要なのに、何故かパーツが元々無い、ルームミラーとバイザーを装着します。

まず、取り付け用の座を市販の丸パーツセットから利用し、キャビンの任意の部分に装着。

元からあった様に、当時のプラモデルと同等の感覚で、少々野暮っく表現しておきます。

過剰な精密化ではなく、このキットの当時のレベルに合わせ、それ相応としておきます。

因みにルームミラーは同じバンダイのスバルヤングSS用、バイザーは不明のジャンクです。

 

 

 

室内の小間物も仕上げて装着、後部のナンバープレートも、同時に塗って仕上げます。

更にステアリングコラムに、ウインカーレバーを追加、1/24スケールのアンテナを加工して、

コラムに0.8Φの孔を空けて装着。これだけの軽工作で、運転席がより実感的になります。

 

 

これまた何故か元々表現されていない、各ペダルもジャンクから利用して加工します。

ブレーキ及びクラッチペダルをつや消しの黒、アクセルを半つや消しの黒で塗り分けます。

 

ダッシュボードも装着、フロントウインドウの押さえも兼ねているので、より強固に固定され、

キャビン内のしっかり感も増し、ステアリングホイールを装着すると、精密感も高まります。

ドア開閉用の、非現実的なパーツがあるので少々歪な感じですが、ペダル類も収まりました。

 

                                                   つづく・・・