2000年、トミカ30周年記念として、多数の限定モデルやセットが売り出されましたが、

ミニカー業界のスカイラインブームと重なった時期でもあり、スカイラインのみをセットした

限定商品も多数現れ、その中の一つに入っていた、R31のGTS‐Rのモデルです。

特別仕様と言っても、専用カラーへの変更と、ボンネットとドアに30周年記念ロゴを入れた

単純なモデルであり、1台としてよりも、セット全体で保存して価値があるものと思います。

私も、もちろんセットで所有していますが、実際のところ、このR31のみが欲しくて買いました。

 

既に中国生産に移行後の仕様で、レギュラー品の最終モデルと、基本的に同一なのですが、

全体にトーンダウンした感じで、特にリアガーニッシュは、成形色そのままの付けっ放し、

テールランプのタンポ印刷も無く、残念感が漂い、この時期のトミカのスカイラインとしては

手を抜いたとしか思えず、せめてスモークタイプのパーツを採用して欲しかったと思います。

ヘッドライトも同様で、せっかくの30周年記念モデルなのに、イマイチサービスが足りません。

 

しかし、金型が今ほど荒れていない頃の製品なので、ボディが美しいのは大きな美点で、

塗膜が薄いメタリックブルーでも、デコボコ感が無いのが、せめてもの救いと言えるでしょう。

 

この頃から後、史上最悪のスカイラインと言われていたR31系も、だんだん旧車としての

価値が上がり、あれだけ毛嫌いしていた、従来のスカイラインファンも、こぞってR31系を

買いあさる様になり、それに伴ってミニカーも同調して、全く売れていなかった当時モノも

プレミア価格となり、トミカのR31など1000円前後で買えていたものが、今は仕様によっては

万札が飛ぶ様な価格で、私が集め始めた頃では考えられない価格に高騰してゆきました。

 

何がどの様に作用するのかわからない、スカイラインというクルマの魔力なのでしょうか。

 

2000年発売 発売当時価格2,000円(4台セット税別価格)