


実車も現役の頃で、ビスタカーが出たなら、必ず期待される車両でもあり
その期待通りに登場し、Nゲージの充実期とあって、市場に歓迎されました
金属製車両の美点を活かし、3両編成ながらも、スッキリとした編成美を見せ
軽快な走行音とともに、Nゲージらしくまとまった、好ましい製品に思えます
足回りは30000系ビスタカーと共通ですが、殆ど見えないのでこれでOK
カバーに接触する部分は潔く削られて、走行重視のNゲージらしい部分です
動力は中間車のサ20200形に入り、列車編成のバランスを整えています
実車は関西の修学旅行のメッカ、伊勢志摩を沿線に持つ近鉄が団体専用車両として
1961年に登場、折りしも近鉄がビスタカーフィーバーに沸いていた時代で
その為この団体用車両にも、ビスタカーのエンブレムが取り付けられました
冷房も無く特急用ではないのですが、独特の特徴的なスタイルは人気があり
四半世紀に渡って活躍、一般の特急車を改造した『あおぞら供戮登場する迄
修学旅行以外の様々な団体列車にも使用され、1994年を最後に廃車されました
2階建て特急ビスタカーを看板にしていた頃の、近鉄の落とし子的な車両でしたが
沿線の小学生に、多くの楽しい思い出を残した功績は、大きかったと思います
1980年発売 発売当時価格10,800円(3両編成セット価格)