


メーカーの『サクラ』は流行物が得意で、1970年代後半に嵐の如く大流行した
スーパーカーブームの時にも『スーパーカー』というブランドで続々モデルを輩出
結構な利益を得たと思われますが、次のターゲットが二階建てバスだったという事です
車種は、二階建てバスの代表であるネオプランを、必然的に選んでいます
まずは、日本で初めて二階建てバスの輸入し、本格的に貸切運行を行い有名になった
大阪の中央交通仕様を発売、このカラーリングがイメージリーダーカーのようになり
日本における、ネオプランバスの代表的スタイルとして、地位を得る事になります
そして中央交通は、『日本ネオプラン』として、輸入代理店契約を結んでいます
N122/3スカイライナーと呼ばれるこの形式は、全高3.8mに納まるように
日本向けに製作されたもので、後々全国各地でその姿を見られるようになります
中央交通で輸入した直後、同じ大阪の中央観光バスが、別ルートでネオプランを
独自に輸入、台数を中央交通と競うような形で、豪華な車両を増やしてゆきました
その後も、少数多品種のネオプランバスは増えてゆきましたが、他のメーカーの
輸入二階建てバスも、各国内代理店から次々に輸入され、まことに華やかな状況でした
モデルは、そんな時代背景をも踏まえて、売れ筋となるべく発売された製品で
至って普通の二階建てバスのミニカーに過ぎませんが、今見ると味のあるモデルで
当時は寸詰りに感じたプロポーションも、よく見ると微笑ましく、思ったよりも
スケール性は損われておらず、1台で飾っておく分には、問題のないレヴェルです
何よりも当時の雰囲気そのまま、懐かしいカラーリングを現代に伝えて来た
貴重なサンプルとも言え、これもよく見ると、ステッカーながら実車をより良く
再現する為の努力が見え隠れする、一生懸命さが伝わって来るようです
但し、そのステッカーの経年劣化は避けられないので、保存には気を使います
続いて、ライバルとされる中央観光バス仕様をアップの予定です
1980年代前半発売 発売当時価格現在調査中