


1995年に、パジェロシリーズの次男坊として登場したパジェロJr.は
先に発売されていた軽、パジェロミニをベースに、1100ccのエンジンを搭載
オーバーフェンダーやプロテクターで外観を武装し、寸法上普通車規格としたもので
実際の室内ユーティリティーは、旧軽規格のパジェロミニとほぼ同じものでした
しかし走りは軽自動車とは全く違い、普通車の持つ余裕のあるクルージングが可能で
従って安全や防音の対策等は、パジェロミニとは違う、普通車の装備となっていました
しかし後継車のパジェロイオが世に出る迄の、つなぎ車種だった為3年で生産終了
既に終結してから10年以上になる為、最近では見かける事も稀になってきました
もう数年もすればレアカーの仲間入りするかも知れず、希少車予備群といった車種です
さてトミカのモデルですが、初期のイメージカラーで製品化、まずシルエットは良好で
外観上の特徴である、オーバーフェンダーやステップを別カラーにする事により
そのユニークな姿をよく再現しており、また開閉機構を採用しなかったことから
自然なまとまりのトミカらしい、ほどよいスケール感が味わえます
しかしながら、比較的初期の中国製モデルとあって、正面全体の表情などの部分に
少々大味な面があるのも事実で、これでヘッドライトが別パーツになっていたなら
更に良くなったと思われ、スリーダイヤモンドのエンブレムにも、赤いワンポイントが
成されていないので、もう一味欲しかったところです
恐らく、今後は歴史に埋もれてしまうと、危惧されるパジェロJr.
弟分のパジェロミニは、そこそこ残ると予想されますが、この手の軽をベースにした
少し大きな普通車は、スバル450、キャロル600等、成功しなかった事例が多く
生産発売期間も短期であるので、パジェロJr.も絶滅危惧予備群と言えるわけです
1996年発売 発売当時価格360円