


今となっては貴重な形式も多く、未だに唯一の製品というものが存在しますが
今回お題に挙げるED27形等の私鉄買収電機は、その最たる例と言え、今もって存在価値が高い形式です
純粋な国鉄形式として製品化された、ED15形、ED17形、ED42形等は、様々な面でメジャー形式であり
ちょっと鉄道の歴史に詳しい方なら、当時でもご存知だったと思いますが、流石にED21形やED27形となると
相当カルトなマニア以外、その存在さえ知らなかったと思われ、製品化には勇気が必要だったと感じられます
それを現実のものとした、しなのマイクロさんの決断力には、恐れ入りましたと言うしかなく
こうして21世紀の現在に、Nゲージの歴史の一証人として残せた事を、誇りに思います
さてモデル本体ですが、今の目からすれば全く物足りなく、完全にエッチングのディテールのみで表現された
無骨なモデルとしか見えず、若いNゲージャーの方には、魅力のかけらも無いと感じるでしょう
しかし、実車も鉄工所で組み立てたような鉄箱のようなものなので、本来のNゲージとして見れば
これで十分、今の目で見て云々というのは全く意味が無いと私は思い、むしろプレミアムなモデルと感じます
それは旧いダイキャストミニカーと同じで、例えば実物を忠実にスケールダウンして製品化された
アサヒ玩具のモデルペットより、当時の絵本やカタログのような仕上がりの、大盛屋ミクロペットシリーズの方が
今となっては希少価値や雰囲気の面で、プレミアの度合いが倍以上に評価されるのと似ています
無論、直接には全く同じとは言えませんが、このED27形のモデルも、大盛屋のミニカーに似た面も
有ろうかと私は思い、今後現代版のプラ製モデルが登場しても、その評価は下がる事は無いと信じています
なお、ブログ初期にアップしていた、類似機のED21形も再アップを予定しています
1979年発売 発売当時価格5,600円