


今もってNゲージコレクションの中でも、所有する事を自慢出来る車両の一つとなっています
このED42形はメーカーの思い入れも相当あったようで、標準型に加え戦時型や、今で言うならば
シークレットのような数が少ないナンバーも存在、さらに4両セットに至っては木箱入りの豪華なもので
シリアルナンバーが刻まれており、またレイアウト上で碓氷峠を演出する為のレンガ橋も用意されました
しかし当時はブルトレブームの真最中、EF65形や24系25形のモデルは飛ぶように売れていましたが
この一連のシリーズはマイナー中のマイナー機が多く、ある程度有名なED17形や当ED42形でも
年少ファンに知名度は無く、一部の熱心なNゲージファンが注目しただけで、殆ど売れ残ってしまい
その為、後々『投売りセール』のようなかたちで、特価処分されているのをよく見かけたものです
話を当機に戻し、1979年当時としては、非常に精巧なモデルで、ED42形の魅力を余す事なく再現
一大特徴である、スコッチヨークの動作は実車そのものであり、またエッチング表現ならではの無骨さが
実車の特徴と重なり、運転席部分はきちんと広くなった、スケール通りのものとなっています
前述べのように、ブルトレブームに関係の無い、売れそうもないモデルは仕入れを控えていたのか
あまり店頭で並んでおらず、この2両を買った時以外、売っているのを見た覚えがありません
当時からそのような状況だった為、後々大プレミアムとなり、一時期とんでもない価格となっていましたが
近年マイクロエースから現代版が発売され、それも今は落ちついたようです
しかしこのモデルの持つ独特の、電気機関車の模型らしい模型という雰囲気は、今もって輝いています
この2両は先に少し触れた『投売りセール』に出くわし購入したもので、2両セットで僅か3,000円でした
中学3年生の私にとって3,000円でも、かなり無理して買ったのですが、定価が1両5,700円と
当時のF級新型電気機関車より3割増しだった事を考えると、当時の英断は正しかったと後々思う事になります
最低でも2両無いとサマにならない機関車だけに、この2両セット売りは意味を成すものであり
今なら必ずもう2セット(何セットも残っていました・・)購入しているでしょう
現在当機関区では実車同様、動態保存機扱いで、時々イベント列車のように走らせています
1979年発売 発売当時価格5,700円(1両の価格)