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国産名車コレクションのスバル1000は比較的早く登場しています

それだけ国産車史上でも、重要な位置にあったとされる名車の一台という認識の表れかと思います

スバル1000は1966年に登場、その後スバル小型車の代名詞となる水平対抗エンジンを初めて搭載し

FF駆動の採用による広い室内空間を確保、ファミリーカー時代の幕開けを告げた一台でもありました

そんな中、技術の富士重工の面目は見えない部分で多く採用され、それらは『世界初、日本初』が多く

特許実用新案の出願項目は33件にも及び、他銘柄より明らかに優れたファミリーカーだったと言えます

イタリアのアルファロメオ・スッドは開発の際、スバル1000をお手本にして研究したとされ、それは

いかにスバル1000の先進性が、世界に通用するものだったという事を今に伝えるエピソードです

この先進性は、現代のレガシィ、インプレッサ等のスバル車に受け継がれているのは、言うまでもありません


さて、モデルはノレブ社製の1/43で、近年多くなってきたスバル1000ファミリーのモデルの中でも

なかなかの出来栄えのモデルで、簡潔な作りながら部品割と組み合わせによって、精密に見えるように

巧みに構成された、いかにもモデルカーらしい非常に良くまとまったミニカーです

全体のプロポーションをはじめ、フロントエンドの処理、テールランプユニットの細かさなど

スバル1000独特の雰囲気がにじみ出ていて、各パーツ類のバランスも十分に取れています


スバル1000は、立派になりすぎた現在のスバル乗用車を、どう感じて見ているのでしょうか

このクルマが登場した45年程前、まさかスバルがトヨタの傘下に入るとは夢にも思わず

また一般庶民には手の届き難い高級車となってしまった、レガシィやインプレッサの行く末と

スバルというブランドの将来を、このスバル1000のミニカーを手にとって見ながら

スバリストとして、何か感慨深いものを改めて感じています


2006年10月発売 発売当時価格1,790円