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当車庫に長い間探し求めていた、垂涎のバスモデルが遂に入庫しました

2003年に車庫限定で発売された、ZIPANG・JJの豪華サロンバス『ダイムラー』のモデルです

元々豪華サロンバスを売りにしていた大阪中央観光バスが倒産の憂き目に遭い、紆余屈折の後

ZIPANG・JJとなり営業を継続、現在でも比較的豪華な観光バスの運行を行っています

そのサクセスストーリーについては他に詳しく、また当時多くのマスコミにも騒がれたので割愛し

ここでは『ダイムラー』とそのモデルについてのお話としたいと思います

『ダイムラー』は大阪中央観光バス時代の1991年、折からのバブル景気に乗ったカタチで登場し

多くの豪華旅行に活躍、一時期は予約が取れない程の人気車種として、旅行業界からも一目置いた存在でした

26台作られ、34人乗りと40人乗りの贅沢な座席配置を採用、ゆったりとした優越感に浸れる乗車を提供

観光バスの窓は大きく視界の良いものとされていたところ、航空機のような個別の窓とし

他の観光バス会社や旅行業界でも話題となったとの事です

シャシはいすゞLVスーパークルーザー、車体は富士重工製で、もちろん他には類を見ないものです

しかしバブル崩壊後は稼働率が一気に減少し、殆どのダイムラーは休車状態となり

2004年頃から廃車され始め、定員を増したり汎用車への部品取り車になったりと崩落してゆき

一部は『オリエントエクスプレス』のブルーに新装し、活躍を続けましたが、2008年に全廃

観光バスとしては異例のさよならツアーを最後に消えてゆきました

モデルは一般の店頭には並ばず、車庫で行われたイベント時のみ発売されたもので、もちろん限定品です

製作は当時ミニカーという分野で意欲的だった、エポック社のエムテック製で1/76スケールを採用

バスの国際スケールでの製品化だけに、非常に魅力的でスケール感に富んだ仕上がりです

恐らく、版権の問題や既に過去の車両という事もあって、今後も製品化される事は無いと思われますが

もし現代版の製品が出たとしても、この製品の評価は下がる事は無い、それだけ貴重なモデルといえます

私もこの個体を入手するまで、約8年の歳月がかかりましたが、そもそもこの製品を知ったのは

ダイムラー実車に貼ってあった車庫での発売告知の貼紙で、丁度その日から出張に行かなくてはならず

涙をのんで諦めたツライ思い出があり、それから何度も探し求めましたが、市場には出て来ず

時たまネットオークションに出ていても、私にはちょっと理解出来ないようなプレミアム価格で

5年を超えた頃から、半ば諦めた状態となってあまり気にしないようにしていました・・・

が、つい先日ネットオークションにて格安スタートでの出品があり『これを逃せばあと10年は悔やむ』と

即刻入札しようと思いましたが、オークション終了時間に用事があって外出しなければならず

またもや途方に暮れましたが、マルタイの女さんに助っ人を依頼、結構競り合いとなったようですが

思ったより安い価格で落札して頂き、8年来の夢を現実にする事が出来ました

現在、当車庫に入った『ダイムラー』は一等地に展示してありますが、まだこれが現実と実感がわかず

既に自分の物なのに、ショーケース越しに見学し、一人悦に浸っています

この夢を叶えてくれたマルタイの女さんに、心からお礼を申し上げます