


その黒い巨大な車体は二分割され、全長22.5mと当時の電気機関車中最長なのは当然ですが
1時間定格出力2530kwを発揮、直通で1200トンの貨物列車を連続牽引が可能で
誕生当時、この性能を引き出すには車体を分割し機器を配置しなければならず、このようなスタイルとなりましたが
片側の車両単独では走行できず、その為EH型となっています
この型式登場後、東海道本線の全線電化が完了し、予定通り直通貨物列車に大活躍しましたが
技術の進化は目覚しく、1959年登場のEF60型においては定格出力2550kwをF型で発揮
当型式をたちまち過去のものとしてしまい、機関車の分類としては旧型機とされてしまいました
その後も終始東海道本線で活躍、1980年代中頃、その活躍に終止符を打ちました
私個人としても想い出深い機関車で、鉄道趣味を始めた頃、まだまだ東海道本線で活躍が見られ
何度もその勇姿を見に行き、活躍の記録を相当数残せたのは幸いです
モデルもそんな時代に登場した、私にとってはタイムリーな製品で、発売直後お年玉で購入しています
実車を見れたのがやはり購入の決め手で、東海道本線を轟音をたてて走っていたそのままが
Nゲージとなって手元にやってきたのだから、その嬉しさたるや忘れる事はできません
1981年発売当時としては先進の製品で、8軸全部駆動するのも実車と同様ですが
1つのモーターが片方にあり、ジョイントシャフトで隣に駆動を伝える仕組みとなっています
車体のディテールもシャープになってきた頃の製品の為、当時としては不満のない仕上がりといえます
近年、KATOでもリニューアル製品を発売、マイクロエースからも各種バリエーションが発表され
この初代製品も役目を終えたような感じですが、以前から申し上げている通り、私にとっての価値は
その製品の精密化や進化に関係無く、一緒に今まで当機関区にて過ごしてきた事にあります
昔のKATO製品の欠点(台車側に付くスカート等)を過去から持って来た個体ですが
現在でも貨物牽引の主力機として『急行便』の編成のトップに立って活躍しています
1981年発売 発売当時価格5,800円