


三重交通は古くからいすゞ車を使っていたので、恐らくこのモデルと同じ車種も存在したと思います
志摩半島のリアス式海岸からなる狭隘な漁村への路線には、ショートホイールベースのボンネットバスが有利で
同社最後の一般路線に使用されたボンネットバスは、狭い道が続く大王崎付近へ向かうクルマでした
現在も使われる同社のカラーリングは、ボンネットバスに合わした塗り分けと感じられ
箱型リアエンジン車よりも、こちらの方が似合っている気がします
昭和の雰囲気が残る、複雑なカーブを多用したデザインは三重県内なら何処でも見られるもので
修学旅行にお伊勢さんに訪れた事がある方なら、必ず目にしているカラーです
モデルもその複雑なカーブを描くラインを巧く再現しており、車種も合致しているので雰囲気満点です
この個体はブラインド販売のもので、ハイグレード仕様ではないので窓のアルミサッシの表現等が
一部オミットされていますが、特に劣る部分ではなく全く気になりません
このシリーズは、これまであまり製品化されなかった1950年代のカラーが多くあり
それは立体資料としても貴重な存在なので、今後とも目が離せない非常に気になるシリーズです