


戦前から戦後における、電気機関車の基本となった形式で、それまでF級機関車として
大正期にイギリス輸入された『EF50型』、アメリカから輸入された『EF51型』がありましたが
当機は『EF51型』を参考に製作されました
基本性能は、客車列車のけん引のそれとしており、当初は東海道本線の客車列車を担当し、花形機関車でした
試作的要素が多分にあった為、総製作両数が9両と少数で、そのうちラスト2両は性能が異なっていたので
後に『EF54型』を経て貨物用に転用され、『EF14型』に改造されました
残った7両も中央線に移り活躍しましたが、さらに竜華機関区に移動し晩年は阪和線で活躍
ここが最後の活躍舞台となりました
その為、我街を走っていた『阪和貨物線~南大阪臨港線』で日常的に見られたので、親しみのある機関車でした
私が物心がついた頃、最後の活躍をしており、よく自転車をこいで見に行ったものでしたが
1975年8月24日、国鉄電気機関車初のさよなら運転を最後の全機引退してしまいました
私も天王寺駅に撮影に行きましたが、ファインダーを通して見た最後の勇姿は、今でも脳裏に焼きついています
現在、交通科学博物館に1号機が、川崎重工に7号機が保存されています
モデルは、マイクロエースから近年発売された製品で、これ以前にワールド工芸製もありましたが
プラ製車体の量産モデルとしては、初のNゲージモデルです
長い間、HОゲージでも製品化されずにあった機関車ですが、何でも製品化するマイクロエースが
この渋い形式をいとも簡単にモデル化し、旧型F級機のファンとしては非常に喜ぶべき製品です
ED60型( http://blogs.yahoo.co.jp/k163sambar360/25518275.html)とともに、私の思い出の機関車なので
どうしても手元に置きたかったので、発売後すぐに購入しました
さよなら運転を行った、7号機をプロトタイプとしており、出来はヘッドライト付近に不自然さが見られるくらいで
繊細なデッキ付近も見事に再現されており、全体に私の思い出の中にあるEF52型のイメージ通りです
もう、この機関車が阪和線から去って、35年もの月日が流れました
しかし、あの大きな茶色い車体は、大きな地響きとともに、今でも私のレイアウトを走り続けています