


キャビンの造りから、ふそうT656系とわかりますが、まだまだ出来は良くなく、少々歪なキャビン周りです
1974年当時、日本列島改造論に沸いた、所謂『建設ブーム』の真っ最中で
ミニカーも建設車両が多く発表され、特にシンセイと永大グリップにおいては
建設車両のみのラインナップで参入し、それぞれがメーカーの特色を活かした製品で市場に望みました
永大グリップは元々プラモデルメーカーで、プラを中心とした製品構成だったのに対し、ダイキャストを多用した
シンセイは力強さと重量感をテーマに建設車両をモデル化し、そのアクションの精密さで話題となりました
このミキサー車も、前述のようにトラック本体としては少々物足りないものの
ミニカーのミキサー車に有りがちな、ドラム回転用のスケールを無視した大きなハンドル等無く
スッキリとした実車同様のサイビューを表しています
既にメーカーが消滅してしまったシンセイですが、今となっては、買い逃した魅力的なモデルもあるので
どこかで金型を発掘して、再販してほしいブランドの一つであります
1974年9月発売 発売当時価格650円