


最も理に適った、理想的な製品だったと思います
何せ、最小限の線路とパワーパック、それにキハ02型が一両あれば自分の鉄道が開業出来るのだから
Nゲージの普及化を狙っていたトミックスの目的に、それに低価格で購入出来る最低限の動力車として
年少のNゲージ・オーナーに支持されたのは、間違いない事実です
その年少オーナーの一人がこの私なのですが、小学校5年生当時でも既に伝説の車両だったと記憶しています
1966年頃に、形式或いは車種消滅していた国鉄のレールバスですから、それも無理はありません
しかし、ベニヤ板一枚程度のスペースに線路を敷き、駅があり街があり、山がありと、日本の風景の縮小版を
再現出来、そこにレールバスを走らせることによって、ささやかながらも、自分の鉄道を持つ事の楽しさを
このトミックスのレールバスは叶えてくれました
2000年代になって、現在版の素晴しい製品が発売され、一般的にはこの製品の魅力も半減したと思いますが
トミックス自身も『トミックス25周年』として、2001年にこの製品そのものを復刻しており
メーカーにとっても、印象的な製品だったと思われます
確かに現在の目で見ると、前述べの最新版があるので、直接比較は出来ませんが
この製品の持つ、ほのぼの・ムードは、現在でも農村や漁村を中心としたレイアウトにおいては
雰囲気的に、通用する一面もあるかと思います
この個体も、もちろん小学生当時から当気動区に所属しているものですが、1977年に動力車を配置
翌1978年に、トレーラーが配置されました
それ以来、ずっとローカル線の第一線で活躍していますが、前述べの復刻版や最新版とともに
初代の貫禄を小さいながらも、威風堂々と誇っています
動力車1977年発売 発売当時価格1900円 トレーラー1978年発売 発売当時価格500円