


おそらく三菱ふそうB805Nあたりのモデル化で、ラッシュバスが旺盛な頃の3ドア車です
箱の絵には、富士重工製R13型のグリルを付けた絵が描かれていますが
当時の国鉄バスと言えば、ドリーム号等に使用されていた同ボディーが代表的なので描かれたと思われ
実車にこのような富士/三菱のミックスなスタイルは存在しなかったと思います
全体には、やはり三菱車体のG4型のようで、所謂『バス窓』が郷愁を誘うスタイルをしています
『3ドア』というだけで、子供心をくすぐるものがあり、かなりの台数を売ったものと推測されますが
この個体は最初期のバージョンで、ゴム製タイヤ・ブリキのホイールが付きます
後に、プラ製タイヤ・メッキプラ製のホイールに替わりますが、ここまでは、まだ許せる範囲で
最後には私が『おもちゃホイール』と呼んでいる、ホット・スタンプのタイヤとなってしまいました
昔のダイヤペット製バスは、カラーリングを全てシールで済ませているので、完全におもちゃですが
当時のバス・ファン(そんなには居なかったのですが)は、このようなモデルでも真剣に収集していました
なお、この種類のふそうバスは、シール剥がせばエンジン・ルームの網や、非常口の彫刻があるので
今となっては謎ですが、カラーリングを塗装で試したのかもしれません
この個体は、1976年に梅田の阪急百貨店で買ってもらった当車庫生え抜きの一台で
現在でも箱に『HANKYU』の価格タブの破片が残っており、懐かしい記憶が蘇ります
このタイプは観光型車体も生産され、何台かのバリエーションは所属しているので
ランダムにアップしたいと思います
1974年8月発売 発売当時価格1700円