


1982年8月、4代目のサンバーが登場しました
550になって初のフルモデルチェンジで、完全に基本設計を見直し、新しく生まれ変わりました
特にこの頃、軽ワンボックスカーは、手軽なRVとして見直されていた時期でもあった為
バン系には『トライ』というサブネームが付き、トラックは従来の窮屈な軽トラのイメージを脱却し
それまで何故無かったのか不思議だったハイルーフ『ハイトラ』を発売
他社よりも抜きん出たラインナップで、大きくリードするのでした
もちろん、4WD車にも特徴的な仕掛けがあり、通常は4速ながら4WDにシフトすると
『エクストラ・ロー』という極めて低いギアを選択でき、悪路での走破性をアップさせました
富士重工としても自信作とあったようで、現在のレガシィのような派手なCM展開を実施
『ザ・ベンチャーズ』による『ライドオン・トライ』というCMソングまで制作し
『この秋スバルが放つ一大娯楽大作』と映画のようなCMが毎日流れました
また、雑誌『モータービークル』では特別別冊としてトライの特集を発行しましたが
現在でも単一車種としての、軽ワンボックスカーのロードテスト誌の発行は稀なことで
今この本を読み返しても、『いったい何人がこの本を手にしたのだろうか』と思ってしまいます