


1984年、国鉄ハイウェイバスのモデルチェンジに伴い登場した、最後の国鉄バス専用形式で
『三菱ふそうMS735SA』と名乗り、当時の民需向けのふそうエアロバスとは区別されていました
それまでの国鉄ハイウェイバスと同様、富士重工が車体製作を担当し、セミ・スケルトン構造となり
当時の他メーカーと歩調を合わせたスタイルとなりました
これまでは、富士重工R13型車体に、三菱、日産ディーゼルのシャシを組み合わせていましたが
この形は、三菱ふそうのみとなりました
東名高速の『ドリーム号』をはじめ、中国自動車道用も少々異なりながらも、このスタイルとなり
また、塗装も大幅に変更されました
これ以降の国鉄ハイウェイバスは、民需仕様と同じスタイルとなり、個性が薄れていきましたがさらに
現在のJR系では、メーカーの提案した仕様を購入しているので、このような独特の仕様は見られません
モデルは現在唯一のもので、未だに本格的な製品は現れていない為、貴重な存在となっており
その上発売後、直ぐに国鉄からJRに分割民営化された為、国鉄仕様は生産期間が短かったので
現在では、残存台数も少ないと思われます
このモデル自体は、末期の元祖ダイヤペットの大型観光バスのバリエーションを担ったもので
実車は国鉄にしか存在しなかったのですが、はとバスやその他の観光バス、高速バスに流用され
何種類かのバリエーションが確認されています
発売当時、普通のエアロバスを何故発売しないのか、疑問に思ったものですが
今となっては、普通のエアロバスには優れたモデルが存在するので
これはこれで今現在、非常に存在価値のあるモデルとなっています
1985年12月発売 発売当時価格2000円