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トヨタクイックデリバリーバンは1982年、ヤマト運輸との共同開発によって1号車が完成しました

50系三代目ハイエースをベースに、宅配のみを考えた、機動性に富んだボディーを与えられました

アメリカでは旧くから見られたボディースタイルですが、日本ではあまり普及しませんでした

極めて稀な国産車種として、エルフにバリエーションとしてありましたが、少数派のクルマでした

トヨタクイックデリバリーの登場後、各社に類似車種が多数生まれ、トヨタ自身も積載量に応じて

ダイナ・ベースの2tモデルを投入する等、現在では日常の風景になっています

モデルは、ダイヤペットがいち早く製品化した初代モデルで、ハイエース・ベースの1tモデルです

特徴である機能的な背高のデザインは然る事ながら、ドアの開閉部分も巧みに処理され

少々オーバースケールながら、実車同様の蝶番で開閉するリア・ドア等は、なかなかの演出です

室内も無機質な状態をサッパリとモデル化しており、実車通りの出来です

しかし、各部のガタガタ感は否めず、特にスライド・ドアのレールとウインドウ・パーツの噛み合せが

うまくいっておらず、スライド・ドアを開閉すると、ウインドウが落下する事があります

この個体に限ったことかも知れませんが、これは困ったもんです

実車の初代クイックデリバリーは、2000年まで生産が続けられ、様々なシーンで活躍しましたが

ダイヤペットのモデルは、バリエーションに乏しいまま、終焉を迎えました


1983年9月発売 発売当時価格1500円