


50系三代目ハイエースをベースに、宅配のみを考えた、機動性に富んだボディーを与えられました
アメリカでは旧くから見られたボディースタイルですが、日本ではあまり普及しませんでした
極めて稀な国産車種として、エルフにバリエーションとしてありましたが、少数派のクルマでした
トヨタクイックデリバリーの登場後、各社に類似車種が多数生まれ、トヨタ自身も積載量に応じて
ダイナ・ベースの2tモデルを投入する等、現在では日常の風景になっています
モデルは、ダイヤペットがいち早く製品化した初代モデルで、ハイエース・ベースの1tモデルです
特徴である機能的な背高のデザインは然る事ながら、ドアの開閉部分も巧みに処理され
少々オーバースケールながら、実車同様の蝶番で開閉するリア・ドア等は、なかなかの演出です
室内も無機質な状態をサッパリとモデル化しており、実車通りの出来です
しかし、各部のガタガタ感は否めず、特にスライド・ドアのレールとウインドウ・パーツの噛み合せが
うまくいっておらず、スライド・ドアを開閉すると、ウインドウが落下する事があります
この個体に限ったことかも知れませんが、これは困ったもんです
実車の初代クイックデリバリーは、2000年まで生産が続けられ、様々なシーンで活躍しましたが
ダイヤペットのモデルは、バリエーションに乏しいまま、終焉を迎えました
1983年9月発売 発売当時価格1500円