


フルキャブ・スタイルのワンボックスカーから、流行のノーズが付いたスタイルとなり
実質的には1.3ボックス・スタイルとなっています
多分に乗用車を意識して開発された為、全体には一般受けする感じになり
動力性能や走行安定性等は、格段に進化し21世紀に備えることが出来ましたが
室内空間のみを考えると、やはり先代に較べて狭くなったのは否めません
バンも同時にモデルチェンジされましたが、これも荷室が短くなっています
あまり知られていないのですが、このクルマの開発はダイハツ工業が行ない
ダイハツ・ブランドでも『デルタ・ワイドワゴン』として発売されていました
モデルは、セガ・ヨネザワとなった頃の製品で、丁度同じ時期に、エポック社が『エムテック』を発売
1/43の決定版を目指していたことから、ダイヤペットも伝統の1/40から1/43に変更し
仕上りも、エムテックに負けないような、クオリティーの高い製品を目指していました
このノアも、そう言った努力の跡が随所に見られ、フロント・ドアとボンネットを開閉式としながらも
以前のダイヤペットでは考えられなかったような、チリの合わせようで関心します
ただし、フロント・ドアの窓枠は、開けると車体に残ってしまいます
しかしこの後、私の大好きなダイヤペットは一旦終焉を迎えてしまいます
伝統あるブランド名は、現在も何とか残っていますが、昔のようにミニカー売場の主のような
威厳さは無く、ほんの少しの商品が、おもちゃのクルマと一緒に並んで売られている状態です
このノアが発売された時、また再びダイヤペットの黄金時代が来るかと期待したのですが
それは叶わぬ夢となって、現在に至ります
1998年2月発売 発売当時価格1500円