


急速にワンボックスワゴンの贅沢化を図ったモデルでもあり
最高峰モデル「スーパーカスタム」も先代より豪華となり、更にマイナーチェンジ時には
「スーパーカスタム・リミテッド」が加わり、「走る応接間」感が一層強まりました
以降トヨタは豪華モデルに「リミテッド」を連発するようになりますが
その先鞭を切ったのが、ハイエースだったのは言うまでもありません
そんな三代目ハイエースのもう一つの特徴は、4WD車を投入した事で
まずはバンに設定の後、ワゴンのスーパーカスタムから順に拡大してゆきました
その頃のモデルがこの救急車で、写真ではわかりにくいのですが、モデルも4WDバンとなっています
よって、当時一般的に見られた救急車とは少し趣きが異なるのですが
これも当時から目立ちはじめた、「バーライト」の仕様となっており
その事が商品名でも、大きくアピールされています
しかし、室内は一般の9人乗りバンとなっており
緊急車の他にも何かしらの企画製品があったのかも知れませんが
救急車とパトカーの二種で終わってしまいました
モデルの出来としては、可でもなく不可でもないと言ったところですが
3代目ハイエースのモデルは意外に少なく、ダイヤペットとトミカのハイルーフのみと思われ
ダイヤペットには、もうひと回り小さなモデルもありましたが、出来はそれなりです
プラモデルは無く、モデルのヒストリーとしては、残念な記録となってしまいました
アクションはスライドドアとバックドアの開閉のみですが
その為、全体のプロポーションを崩していないのは、いいことです
屋根上の状態から、「道路公団車」や「ファイヤーチーフカー」なんかも計画されていたとも考えられ
もう少し、元祖ダイヤペットが生き延びていたら、これらの製品も発売されていたかも知れません
しかし、この頃にはダイヤペットの新製品もペースが落ちてきており
平成の世になってからは、焼き直しモデルや色替えモデルのみの発売が主となり
新開発の新製品では、復調の兆しも見える出来の良い製品も見られましたが
最後にはアイデンティティであった伝統の1/40スケールから1/43スケールに変更され
更に経営母体をも変更されてしまい、現在に至ります
よって、この三代目ハイエースのモデルは
私の大好きな、元祖ダイヤペットの最終期の入り口の頃の製品として、記憶されるモデルといえます
1987年7月発売 発売当時価格1,000円