


前年にモデルチェンジしていたフロンテに
あの鬼才デザイナー、ジョルジェット・ジュージアロー氏の原画を元に
スマートに現実的にデザインされたスタイルは
今もって、素晴らしいスポーツカーのスタイルとして、語り継がれています
当初は完全2シーターで、純粋なスポーツカーの位置付けだったのも、うなずけます
「二人だけのクーペ」のキャッチ・フレーズとともにデビューし
後に2+2も追加されましたが、後部座席は荷物置きか完全に子供用でした
エンジンも当時の軽自動車としては高性能な37psを発揮
「ウォン・ウォン」というエンジン音とともに、よく走る軽と記憶されています
ダイヤペットのフロンテ・クーペは、チェリカ100シリーズとしてデビュー
すぐに100シリーズは中止となりますが、出来がよかった為に
レギュラーシリーズに昇格し、暫く生産続行されました
スケール表示はありませんが、実測1/30をよくクリアしており
現在の目で見ても、なかなかの水準と言えます
他の100シリーズが、かなり大味だったのに対し、
このフロンテ・クーペは一味違う仕上がりで、販売継続が決まったようです
この個体も、販売継続後の製品の為、レギュラーの箱に入ります
当時から我家に生息していますが、実際に初めてこのフロンテ・クーペを見たのは
この箱になってからで、100シリーズの箱入りは見たことがありません
近所のおもちゃ屋さんで購入しましたが
普通車のダイヤペットが800円以上して1/40だったのに
それ以上に大きい1/30なのに、450円と安かったのを覚えています
車種よりも「これは得やなぁ」ってノリで購入した、やっぱり変な小学生でした
今となっては、360軽の数少ない当時モデルとして、珍重されています
1974年3月発売 発売当時価格450円