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「ロングトミカ」は、箱スケールのトミカでは、迫力が出ない

トレーラーやバス等の大型車のモデルとして

1976年に発売されました

発足当時は、トミカの日野HEのトレーラーヘッドで

海上コンテナやタンクローリー・トレーラー等でバリエーションを増やす

安直なシリ-ズでしたが、その中にバスが一種類含まれていました

それが、この「富士重工セミデッカーバス」です

トミカの41ー2で製品化されたバスと同一車種です

最近ではめっきり見なくなった、セミデッカータイプの観光バスですが

当時は、車体の目先が変わって、客室からの展望がよくなったと

各観光バス会社が競って導入したタイプでした

もちろん、富士重工の車体以外にも多数存在しましたが

バスボディーの変化の発端となったスタイルです

これをベースに屋根に当時のカラーテレビを格納する為に

大きな突起をスタイルに取り入れた「ジャンボスタイル」や

丁度、段の付いた部分からドーム状の窓を新設した「パノラマデッカー」等

1980年頃に流行したスタイルが生まれました

モデルは特定のシャシ・メーカーは明記されていませんが

リアのスタイルから、当時、富士重工の車体を純正扱いしていた

日産ディーゼルのシャシとわかります

ファースト・モデルは、この東京の藤田観光仕様ですが

次々にバリエーションを増やし、品番稼ぎに別品番となった物もあります

出来そのものは、トミカの延長上にある為

程よく、スケール的に消化された安定したものですが

小スケールではもちろん、当時のダイヤペットでも省略されがちな

非常扉を忠実に再現出来ているのには、驚かされます

しかし、乗降ドアの開閉に時代を感じる部分もあります

この個体は、当時からある物では無いのですが

それでも25年以上は、当営業所に所属しています

初代の同じモデルは、二度に渡る引越しのうちに紛失してしまい現存しません

初代の、マチ付きの箱が貴重であったのに残念です

フロントのグリルやオーナメンドも無い車体は

貸切車としては物足りない部分もありますが

さり気なく、トミカのバスより大きさを主張している一台です

そして2008年12月

トミカの121番以降に、かつての「ロングトミカ」そのもののシリーズが帰ってくるのでした

時代は繰り返される・・・と、いうわけです