

1959年に日本初の交直流両用電気機関車として
日立製作所で誕生しました
常磐線を電化するに当たって取手より北の沿線に
地磁気観測所があって直流電化では
そこの観測に影響する事がわかり
交流電化なら影響が無い事が研究実験の結果出た為
取手より北は交流電化する事になりました
交流電化は少し前に仙石線や北陸本線で実用されていましたが
直流区間との通し運転が常磐線には必要で
交直流両用の電気機関車が求められ
このED46型が試作機として誕生したわけです
直流機関車に交流を直流に変換する直流変電所を載せたような構造で
これは後の交直流両用電気機関車にも踏襲されました
とにかく初めてという事で数々の試みが採用され
国鉄機としては異例のピンク色の車体も鮮やかに華々しく
1台車に1モーターという方式を初めて採用したのもこの形式です
性能は急行列車のそれを前提としています
当時の予定では普通列車を交直流両用電車で運行し
貨物列車は交流、直流のそれぞれのパートの機関車を使用し
特急、急行は直通の交直両用機関車で運行するように計画されていましたが
輸送計画の変更により
機関車牽引の列車は全て交直両用機関車で運行される事になり
ED46型より強力な機関車が再計画される事になりました
よってED46型は試作の1両のみで終了しました
1961年に予定通り常磐線の電化が完成すると
ED46型による試験運転が始まりましたが
本線上に姿を見せたのはこの一時期だけでした
その後試作機関車は90番代に改名される事となり
ED46型もED92型になりました
そして量産型のEF80型が誕生すると日陰の存在となり
東京の田端機関区の片隅で休車となり
さらに中央鉄道学園で教習車になってしまいました
同学園の閉鎖とともに田端機関区に帰って来ましたが
既に忘れられた存在となってしまい
1975年にひっそりと廃車、解体されてしまいました
今なら博物館行き間違いないのに
廃車解体された時期が早過ぎるのが悔やまれます
このモデルは1997年に
「モア」という模型会社から発売されたもので
非常に完成度の高い逸品です
我家において一番高価な鉄道模型です
当時、相当無理をして購入しましたが
買っておいてよかったと
今になってヒシヒシと感じます
このED46型については今後も頻繁に登場します
私の好きな鉄道車両の中でも阪急6300系と並んで
想い出のいっぱいある機関車だからです
それについては
次回のED46(92)型の項でお話します