初代のTXーGサンルーフとは
1987年3月にお別れし
前年にマイナーチェンジした
TGサンルーフ・サンサンウインドウ付の
限定車「フィールド」に替わりました
赤いボディーカラーから一転
白基調のシルバーのアクセントが目立つ
当時のワンボックスカーの限定車の見本みたいなクルマです
ハイソカーブーム真っ最中のこの頃
どんな車種でも白い限定車が多かったのです
エンジンも少しだけどパワーアップし
客席も独立した豪華な物になりました
発売直後に即決で購入しました
職場を変えてクルマ通勤はしなくなりましたが
この「フィールド」は春に購入したこともあり
いきなり1987年の夏には大活躍することになります
7月から8月の半ばまで
毎週各地の海へと向かいました
南紀、伊勢、丹後、鳥取・・・
その分の走行距離が増え
今、考えれば人生最高の夏だったと思います
しかしこの「フィールド」には
かわいそうな運命が待ち受けていました
夏が去ってだんだん寒くなって
正月を言ってる間に過ぎた頃
一回目の不幸に遭遇します
ファーストフードのドライブスルーで
食料を購入後にUターンしようとして
歩車分離の縁石に、左スライドドアを
爆音とともにぶつけてしまったのです
全くの不注意でした
左スライドドアと乗降ステップの交換を余儀なくされました
その後、注意しながら運転していたのですが
それから数ヶ月後に致命的な不幸がやって来ました
深夜、大通りを走行中に
信号無視の自転車が、「フィールド」の目の前横切り
あわてて急ブレーキと、とっさの判断で
右にハンドルを切ったところ
交差点の中央分離帯に激突
私に怪我はありませんでしたが
「フィールド」はフロントの下半分が
大破し再起不能になってしまいました
飛び出しの自転車は当然のように逃走していました
現場はなんと、購入したスバルのディーラーの前でした
ディーラーの裏口に「フィールド」を引きずるように運転して移動し
翌朝ディーラーに連絡
保険手続きの後、廃車となりました
わずか1年と2ヶ月の命でした
それから暫くして
中古車の集積場の事務所に仕事で行った時
何とこの「フィールド」と涙の再会するのです
事故破損部にビニールを被せられた痛々しい姿のままでした
事務所の方に聞いてみると
「あれは沖縄に行って、二個一にするらしいわ サンバーはフレーム付
やから、やりやすいねん」
何か複雑な心境でしたが
一部の車体だけでも南国で生き延びてくれていたなら
それはそれで良かったのかもしれません
本当にかわいそうなクルマでした