

1965年の東京モーターショーで発表され
翌1966年5月に発売されました
スバル360で軽自動車の確固たる地位を築いた富士重工が
次にリッターカークラスに入り込もうと意欲満々で
世に送り出したクルマです
現在もレガシィやインプレッサのメインパワーユニットである
水平対向エンジンを搭載し極めて独創的な構造と
富士重工の技術力の高さをアピールしました
時を前後して現れた「ダットサン・サニー」や「トヨタ・カローラ」が
平凡な構造で登場してきたのと大違いです
駆動方式はFFで、この事が後のAWD化に大きな力となります
が、メーカーの思い入れとは裏腹に
一般にはあまり受け入れられませんでした
サニーやカローラの持つ「気軽」な感覚の方が一般には受け
「技術屋のエゴの塊」のようなスバル1000は特殊なクルマに見えたのでしょう
しかし専門家の間では絶賛され
海外メーカーのクルマにも、スバル1000を参考にしたものもありました
何れにせよこのクルマが
現在のレガシィやインプレッサ等のスバル車の礎になっているのは
間違いありません
この個体は
20年程前、ある模型屋の店じまい時に発見したもので
同時に「160 カローラ1100」も見つけましたが
それは友人が連れ去りました
全品80~90%引きという夢のような値段で
他に鉄道模型やプラモデルを多数掘り起こし
サンバートライの荷室がいっぱいになる位
色々買いましたが
このダイヤペットのスバル1000が
一番嬉しかったです
よって、私が初オーナーですが
当時でも既に20年以上経った
貴重品だったので、奇跡の一台と言えるでしょう
発売は1966年10月 ダイヤペットの創生期に近く
仕上がりもアンチモニー製独特の温かみがある、ノスタルジーな物です