人の車に乗ることを避けるようになり、基本的に自分の車だけで移動するようになった頃。
少しづつ日常生活でも喉に違和感を覚えるようになった。
私の職場では就業前に全体のMTGがある。スタッフ全員で一つの部屋に集まり、連絡事項などを共有し合う時間だ。
ある日のMTGで、資料を読む機会があった。その瞬間に突然また息苦しさを感じ途中で抜け出すこともできず、ひたすら耐えるしかなかった。
その時の私の体は、MTGなどで人が個室に集まるような場所が徐々に苦手になっていった。
・じっと話を聞いている状態
・人が密集しすぐに出られない状態
・簡単に出入りができない状態
これの状況がきっかけになっていた。
その後も外部活動やセミナーを受けに行く際には、症状が出る頻度が増えていき薬に頼らざるを得ない状況も増えていた。
その後も様々な症状に悩まされ、徐々に活動頻度も減り外に出歩くことはできたが常に『発作が起きたらどうしよう』という思いに悩まされていた。
一人暮らしがスタートし、環境の変化があり少しづつ症状が治る時期があった。 約1年半くらいだろうか・・
しばらく落ち着いた時期が続き、発作の心配も忘れるくらいに過ごしていた頃であった。
元々トレーナーとして働くことを目指していた私に、知り合いの先生から学生サポートの依頼がきた。
私はトレーナーとしてのキャリアを積みたいという思いから、その依頼を受ける事にした。
9月頃から始めたサポートは順調に進み、選手の頑張る姿勢からたくさんの勇気をもらっていた。
翌年の3月全国大会への出場が決まり、山梨へ車で向かっているころであった。
突然これまでと違う、体から力が抜けていくような感覚に襲われた。
一瞬意識が遠くなるような感覚にも襲われ思わず焦ってしまった。
完全に症状や発作を忘れていた頃の出来事であったが、突然の出来事にショックを隠せなかった。
『またか・・』『もう治ったと思っていたのに・・・』
しばらく休憩をしてから無事に目的地につけたが、ここからかた症状に悩まされる日々が続いていった。