発表会の日がきました


七五三でも着せてもらえなかった

綺麗な着物が用意されてました


琴も発表会も嫌だけど

綺麗な着物にはテンションが上がりました


出かける時玄関で母が


「これ履いて」


出してきたのは草履



ではない




ぽっくり


こんな感じ

画像お借りしました


少し前にお土産で頂いた物です




え?



発表会だよ?

どう見てもおかしいよ 

一気にテンション下がりました


「これ履くの?」


「そうだよ、充分だろ」


草履は用意されてなかった

他に履く物がない、仕方なく履いた


歩きにくい上に

カポっカポっ

歩くたびに中々の音がした



会場に着いつても足元が気になる私

当たり前だか皆んな草履


何も気にしてない母が

安子ちゃんを見つけて近づいて行く

その後ろを

カポっカポっ

しながらついて行きました


先生の資格を持つ人が着る

お揃いの着物を着ている安子ちゃん

和かに周りの人と話をしてました

私達に気付いて笑顔で手を振ってくれました


しかし私の足元を見ると


「ちょっと

 嫌だ〜何を

 履いてるの」



会場中に響き渡る程の大きな声の安子ちゃん


大勢の人が一斉にこちらを見ました


「なな母ちゃん

 安子ちゃんは私より母の方が年が近く

  母をちゃん付けで呼んでます   

 ななに何を履かせてくるの!

 発表会なんだよ!

 ありえない!

 常識が無い!

 みっともない!

 私まで恥書くじゃん!」


なとなど大きな声で暫く喋り続ける安子ちゃん

その間中皆んなが見てました




ぽっくりを履い来た事も恥ずかしいが

大勢の前でギャンギャン言われるのが

更に恥ずかしい




この場から消えたい