頭悪いの?と言われれば否定はしないが、巷にあふれる情報を利巧に取捨選択する能力がないので、余計な混乱は避けようとスルーばかりしている内に、気がつけば知らないのは自分だけだったという事が少なくない。
いわゆる ”中華アンプ” もその一つ。
ええぇ!~ 今ってそうなってんのー?
AIYIMA A07 MAX を買った。
小さい。軽い。
W130mm x D101(凸含むと137) x H38(足含む) 重量570g
普段アナログアンプで分厚い音ばかり聴いているためか、A07MAXは一聴してD級アンプの特徴(透明感&広がりがある、薄味で量感に欠ける)そのままだなと思った。
が、ボリュームを上げてこのドライな素を低音豊かなバスレフ型スピーカーで鳴らすと、あら不思議 ... 解像度・透明感・抜群の広がり感 + 密閉型スピーカーを思わせるタイトな重低音 + 人肌の温もり・艶が乗って ... 相反する傾向がこんなにも塩梅良く交わるなんて。
CDプレイヤーはもちろんウチのエース
Panasonic SL-PS700
この塩梅加減は PS700に登場してもらうことでより活かされた。
ずっと聴いていたい。何杯でもおかわりできる。
* SL-PS700は劣化した電解コンデンサ全交換でブラッシュアップしています。
この組み合わせでいろいろ試聴し、新鮮な感動を得たCD10枚 ↓
この手のアルバム紹介では、ここぞとばかりに ”アンタら知らないでしょ” と人を見下したり背伸びする輩がいる。全く聴いたこともないくせに通ぶって「やっぱロバート・ジョンソンだよねー」とか、誰も知らないインディーズ系ロックバンドを並べて悦に浸ってる人とか。
そもそも私はメジャーものしか知らないし ↑は御存知の方も多いだろう。因みにもう1枚加えるなら、ちあきなおみ かな。
上の10枚の内、CDを持ってる人はどうかなぁ少ないだろうなぁと思われるのは上段真ん中の「武満徹 自選 映画音楽集」。”利休”・”黒い雨”・”どですかでん”・”砂の女” 等を収録している。メーカーの知人から貰って未開封のまま四半世紀経ったCDだが、もしやと思って聴いてみたらこれがドンピシャ。ストリングスに和楽器の雅と激しさが絡む武満の独創世界。その凄さには言葉が出ない。
レナード・バーンスタインから依頼されて作曲した琵琶と尺八とオーケストラによる「ノヴェンバー・ステップス」によって武満は世界に知られるようになった。だからと言ってCDを買ってみようって類ではない気もするが ...
あれ、〇〇が抜けてるではないかと気づいた方へ。
A07MAXの素がヤマハ・ビューティー系なので、ハード/ヘヴィーロックは脂っこさ不足で、ティンバルがパンパン弾むラテンは、 ん... ちょっと違うな、高オクターブ系ヴォーカルは耳障り。ってことで、これらにはアナログアンプの出番となる。
ノイズはあるのかな?全く聞こえない、ボリュームを下げてのギャングエラー皆無。標準付属する36V6Aアダプター(6Ω 100W x2)でパワー十分。見た目も質感高くシンプルでセンス良し。何ら不満はない。電気代も高いし消費電力を気にしないでいい音を聴けることに越したことはないから今後はメイン使用決定!
いい時代になったもんだと思わせる中華アンプである。
しかし ...
それはそうなんだが ...
↓ 黒いアンプの上にちょこんと乗っかっているのが A07MAX
今時の中華アンプの音の良さは文句のつけようがない域に達していて正直なところ頑張って高級アンプを買った人たちに「参ったなぁ~」と言わしめるほどの実力なんだが、それはそれ。
いくら音が良いとは言っても、大黒柱が線香の箱と同じじゃね。
オーディオは見た目が肝心
好きな曲をじっくり聴く時はやっぱりフルサイズのアナログアンプじゃないとしっくりこないのは私だけではなかろう。
耳から入った信号だけで音が決まるわけじゃないし。