山田太郎とGoogle検索するとまず参議院議員(56)が出てくる。20代の女性と不倫して文部科学政務官の職を辞したという税金泥棒野郎の紹介がズラズラッと並ぶが …

 

山田太郎とは日本で最もポピュラーな名前だった。なにしろ様々な記入例に登場した。現在では自治体名や企業名を苗字にする場合が多くなったが、相変わらず下の名前は太郎・花子がダントツ。

 

例えば、

 

千葉市 学校給食変更届

届出者:千葉 太郎/児童生徒:千葉 花子

 

青森市 野外広告物等許可申請書

氏名:株式会社青森市役所 代表取締役 青森 花子

 

佐川急便 送り状

お届け先:飛脚 花子/ご依頼主:飛脚 太郎

 

例外も … 代金引換ゆうパック 記入例

 

 

野球漫画「ドカベン」こと山田太郎を思い浮かべる方も多かろうが、私に言わせれば ...

 

本題はここから。

 

山田太郎とは、そう、あの新聞少年。

 

昭和38(1963)年、クラウンレコードの1期生として「清らかな青春」でデビュー。 同40(1965)年5月1日発売「新聞少年」が大ヒットし勤労少年のアイドルとなる。

 

 

この頃は、中卒の集団就職少年の心情を唄った「ああ上野駅」など、勤労少年少女がつらさや心細さに圧し潰されそうになりながらも夢に向かって明るく歩いていく歌が流行した。昭和の高度成長期を支えたニッポン人の歌だ。

 

で、新聞少年と来れば … 次は …

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牛乳少年(昭和42年1月1日発売)

 

はい、やっぱりコレです。

 

しかし牛乳配達少年に背広はかなり違和感あり。

さらにレコードジャケット左のローマ字綴り(GYUNYU SYONEN)も引っ掛かる。

「勤労少年もの」第二弾なのに、やけに爽快感たっぷりでお洒落。

 

売り手側の三段論法的発想なんだろうか。

 

もはや戦後ではない ⇒ 新しい時代 ⇒ 横文字表記=ハイカラ ⇒ 背広

 

ちなみに、

同年7月発売「青空に叫ぼう」のレコードジャケットも全く同じ背広。

 

 

 

どうしても二番煎じは鮮度が落ち、ヴォルテージも⤵  (B面タイトル比較)

A: 新聞少年/B: 憧れは雲にのって

A: 牛乳少年/B: こころの虹は消えたけど

 

 

牛乳少年

♪ 霧が流れる 夜明けの街を 駈けてゆくんだ 思いきり
お待遠さん ハイ牛乳 運ぶ香りも 新鮮な
僕は少年 配達員


角のポストも 横丁の犬も みんな仲良し 顔なじみ
お待遠さん ハイ牛乳 病気あがりの お嬢さん
早く元気に なっとくれ


歌詞は4番まで続くが省略 (割愛… ではなく省略)。

 

 

 

YouTubeにもアップされていない幻のマニアックな曲をどうしても聴きたくて中古CDを買ったのだが、

 

やっぱり … 

 

 

だがこのベスト盤(ゴールデン☆ベスト)には橋幸夫の「恋をするなら」級の名曲?や聴いてる方が恥ずかしくなる友情もの・青春ものが満載。昭和40年代前半独特の香りを十分に楽しめて大々満足。

 

表2に貴重?な写真が載っていたので紹介したい。

山田太郎/美樹克彦

裕次郎の「嵐を呼ぶ男」以降、やたらとドラマーが増えたような …

 

以下、ライナーノーツより抜粋

 

昭和57(1982)年にフジテレビのバラエティー「オレたちひょうきん族」に美樹克彦と共演し、「オレたち昔・アイドル族」として、明石家さんま演じるブラックデビルのテーマ「好きさブラックデビル」を歌ったのは有名だろう。シングルも出され、B面は二人のヒット曲のタイトルを繋げた「回転禁止の新聞少年」(作詞:高田文夫)というパロディーになっていた。